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夏の始まりのある日、不思議なエアコンがと町で売り出された。見た目はどこにでもある白い箱なのに、暑いと感じた人にはひんやりと涼しい風を、寒いと感じた人にはやさしく暖かな風を同時に届けるという。
半信半疑で買った家族がスイッチを入れると、父は額の汗をぬぐいながら涼しいなとくつろぎ、母はちょうど良い暖かさねと微笑んでいる。
子供はその真ん中で、どちらにも偏らない心地よさに包まれていつの間にかに眠りについた。
同じ部屋にいるのに、誰も我慢しなくて大丈夫だ。エアコンが暑過ぎるとか、寒過ぎるとか揉める事も無くなった。
不思議な事に、それらの空気はぶつかり合うこともなく、自然に溶け合っている様だ。
やがて家族は気付く。温度が違っても、同じ時間を共有できることの温かさに。
ある夜、静かな風の中でエアコンはそっと囁いた。本当に整えたいのは、空気だけですか?
その言葉に、家族は顔を見合わせ柔らかく笑った。
半信半疑で買った家族がスイッチを入れると、父は額の汗をぬぐいながら涼しいなとくつろぎ、母はちょうど良い暖かさねと微笑んでいる。
子供はその真ん中で、どちらにも偏らない心地よさに包まれていつの間にかに眠りについた。
同じ部屋にいるのに、誰も我慢しなくて大丈夫だ。エアコンが暑過ぎるとか、寒過ぎるとか揉める事も無くなった。
不思議な事に、それらの空気はぶつかり合うこともなく、自然に溶け合っている様だ。
やがて家族は気付く。温度が違っても、同じ時間を共有できることの温かさに。
ある夜、静かな風の中でエアコンはそっと囁いた。本当に整えたいのは、空気だけですか?
その言葉に、家族は顔を見合わせ柔らかく笑った。
SF
公開:26/04/12 14:26
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gonsuke