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王都では月に一度、
新しい術具に触れたことのない者だけを集める
「無知歓迎会」が開かれておりました。
使い方のわからぬ者、
何を聞けばよいかもわからぬ者ほど、
前の席へ通されました。
タカシはすぐ手を挙げました。
「じゃあ、何から聞いてもいいんだな」
案内役はやさしくうなずき、
「わからぬのは、よいことです。
思い込みがないぶん、
まっすぐ学べますから」
と申しました。
セウゴは配られた問札を一度伏せ、
眉だけ少し寄せました。
少し後ろで札の縁をなぞっていたワイゴが、
薄く笑って申しました。
「いい場ですね。
まだ決められぬ者が、
自然に残ります」
夜半までに、
閉じたままだった問札は
ひとつ残らず伏せられました。
帰るころには、
誰の前にも同じ申込札が
置かれておりました。
札の裏には、
小さな字でこう添えてありました。
――不明点は、参加意思ありと見なす。
新しい術具に触れたことのない者だけを集める
「無知歓迎会」が開かれておりました。
使い方のわからぬ者、
何を聞けばよいかもわからぬ者ほど、
前の席へ通されました。
タカシはすぐ手を挙げました。
「じゃあ、何から聞いてもいいんだな」
案内役はやさしくうなずき、
「わからぬのは、よいことです。
思い込みがないぶん、
まっすぐ学べますから」
と申しました。
セウゴは配られた問札を一度伏せ、
眉だけ少し寄せました。
少し後ろで札の縁をなぞっていたワイゴが、
薄く笑って申しました。
「いい場ですね。
まだ決められぬ者が、
自然に残ります」
夜半までに、
閉じたままだった問札は
ひとつ残らず伏せられました。
帰るころには、
誰の前にも同じ申込札が
置かれておりました。
札の裏には、
小さな字でこう添えてありました。
――不明点は、参加意思ありと見なす。
ファンタジー
公開:26/04/18 21:00
更新:26/04/16 05:21
更新:26/04/16 05:21
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