シチュエーション:始業式の朝

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校庭の桜が新しい季節をよろこんでいるようで
けれど、ずっとは続いてくれない

はやくも散りはじめた花びらが
校庭のすみっこに集まり、やけににぎやかしい

始業式の朝にキミがいない

それは… わかっていた…

二日前、キミから来たメール

  引っ越すことになった

ただそれだけ

それが最後になった―

キミが座るはずだった席は
すでに教室から追い出されていて
そのことが教室の空白をいっそう広く感じさせる

キミがいない教室には慣れそうにない

始業式の朝にキミがいないなんて

三年生の春が、キミなしではじまってしまうなんて




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青春
公開:26/04/06 04:40

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