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あたたかい春風に乗り、あちこちから軽やかな歌声が聞こえてくる。花が歌っているのだ。路地で、民家の庭先で。
忙しなく動いていたり、心がシャットダウンしてると聞き逃してしまうのだが、どんなに小さい花も、生きる喜びを歌で表現する。
わたしの庭では、つい数日前まで、沈丁花とヒヤシンス、芝桜とムスカリが競うように合唱していた。そしていまは、色とりどりのマーガレットが、時折笑い声を忍ばせながら、太陽のほうを向いて歌っている。
「おはよう、今日もいい天気になりそうだね」
声をかけて水をあげると、いっせいにさやさやと揺れ、恥ずかしそうに口をつぐむ。残念だがわたしたちは、おしゃべりするほど通じ合えてはいない。それでもいい。彼らが健やかであることが、わたしの生きる喜びなのだ。
間もなくハナミズキとバラが咲くだろう。一番にぎやかな季節が楽しみでしかたなく、眠れぬ夜を過ごしている。
忙しなく動いていたり、心がシャットダウンしてると聞き逃してしまうのだが、どんなに小さい花も、生きる喜びを歌で表現する。
わたしの庭では、つい数日前まで、沈丁花とヒヤシンス、芝桜とムスカリが競うように合唱していた。そしていまは、色とりどりのマーガレットが、時折笑い声を忍ばせながら、太陽のほうを向いて歌っている。
「おはよう、今日もいい天気になりそうだね」
声をかけて水をあげると、いっせいにさやさやと揺れ、恥ずかしそうに口をつぐむ。残念だがわたしたちは、おしゃべりするほど通じ合えてはいない。それでもいい。彼らが健やかであることが、わたしの生きる喜びなのだ。
間もなくハナミズキとバラが咲くだろう。一番にぎやかな季節が楽しみでしかたなく、眠れぬ夜を過ごしている。
その他
公開:26/04/04 03:39
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintやAIで作成しています。
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いちいおと