Gimme Some Truth

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 真冬の朝、登校する。同じ学校の生徒たちが、同じ方向に歩いていく。みな口から、白い息を吐いている。ふと前方に、友人を見つけた。近づく。すると、その友人が吐いている息が、白色ではなく、赤色であることに気づいた。友人はぶつぶつ何か言っていた。耳を澄ます。「死ね、死ね、死ね……」後ろから声をかける。「おはよう」友人が振り向く。はっとした顔をしている。「息、赤いよ」そう教えると、「あっ……」、友人は苦笑いを浮かべた。「油断すると……」「わかるわかる」並んで歩く。友人の吐く息は白くなっていた。
ホラー
公開:26/03/28 20:48

六井象

短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/

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