すばらしい日々
0
2
冬が終わろうとしていた。おそらく最後の雪が降った朝、貧しい住宅街のブロック塀に、一体の雪だるまが置かれていた。どこかの子どもが作ったらしいと何となくわかった。雪だるまは解けかけていた。日が暖かかった。夕方頃、子もどたちが学校から帰る時間帯、今朝の雪だるまを見ると、傍に何かが置かれていた。色とりどりの何か。それは千羽鶴だった。どこかの子どもが折った物らしいと何となくわかった。千羽鶴の横で、雪だるまは今朝より解けていた。回復は望めそうになかった。冬が終わろうとしていた。
その他
公開:26/03/29 21:04
短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます
六井象