夢は夜ひらく

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 学校が終わり、家に帰った。台所に行った。腹が減っていたのだ。冷蔵庫を開けようとした。その時に気が付いた。冷蔵庫が美しかった。冷蔵庫は化粧をしていた。珍しく化粧をしていた。ということは、今夜は刺身だ。そのうちにお母さんが刺身を買ってきて、この冷蔵庫に入れるだろう。何せこの冷蔵庫は刺身のことが大好きなのだ。大好きな刺身を自分の中に入れられる日は、こうして化粧をするのだ。僕は微笑みながら冷蔵庫を開けた。麦茶が入っていた。飲んだらぬるかった。
ファンタジー
公開:26/03/23 19:54

六井象

短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/

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