可愛いあの子がほしいのです

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「なぁ、その本、面白い?」

私が声をかけたらコクリと頷く、その日に焼けた健康的なうなじが可愛い。

「それさ、私も好きな本なんだ。」

コクリともう一度頷いたあの子は頬と耳が少し赤かった。
日焼けかもしれないし、照れてくれたのかもしれない。

「知ってる。」

かすれた低い声が少し震えてた。
丸坊主の彼の表情はどこか恥ずかしそう。

共学なのにほとんど女の子と話さない硬派な男の子。
野球部で朝早くから走り込みや素振りを頑張ってて、静かだけどたくさんの部員たちやクラスメイトの男の子たちから人気の男の子。

休み時間はずっと野球部の子と話してるか、野球の雑誌を読んでいるかだった男の子。

いつの間にか小説を読むようになっていた。

タイトルは私が委員会の仕事で紹介したおすすめの小説ばかり。

読書中の彼を見て、話しかけると決まって恥ずかしそうに頷く。

あぁ、本当に、可愛いね。
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公開:26/03/25 18:28

阿波 狸

ショートショートって400字以内で大どんでん返しがある文章ってことなんですね。ちょっと難しそうなんで散文書きながらちょっとずつ練習して行こうと思います。

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