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『鴛鴦選手権』
その決勝の舞台には、勝ち残った夫婦が並んでいた。
優勝すれば、豪邸一軒分の賞金が手に入る。
問題は単純だ。どれだけ相手を理解しているか。
答えは一致し続け、なかなか決着はつかなかった。
「では、最終審査です。互いの愛を、自由に表現してください」
夫婦たちは穏やかに互いの愛を語り始めたが、やがて空気が変わった。
「そちらの旦那さんは、初めて言葉を交わした日を忘れていましたよね?」
「あなたの奥さんは、答えに迷っていましたよ」
笑顔のまま、言葉だけが鋭くなっていった。
「そこまで」
主催者が告げた。
「優勝は、こちらのご夫婦です」
モニターに映し出されたのは、会場近く公園の池を寄り添いながら歩く、一組の老夫婦だった。
「どういうことだ!」
「彼らは参加していない!」
主催者は静かに言った。
「愛を競う時点で、鴛鴦ではないのですよ」
その決勝の舞台には、勝ち残った夫婦が並んでいた。
優勝すれば、豪邸一軒分の賞金が手に入る。
問題は単純だ。どれだけ相手を理解しているか。
答えは一致し続け、なかなか決着はつかなかった。
「では、最終審査です。互いの愛を、自由に表現してください」
夫婦たちは穏やかに互いの愛を語り始めたが、やがて空気が変わった。
「そちらの旦那さんは、初めて言葉を交わした日を忘れていましたよね?」
「あなたの奥さんは、答えに迷っていましたよ」
笑顔のまま、言葉だけが鋭くなっていった。
「そこまで」
主催者が告げた。
「優勝は、こちらのご夫婦です」
モニターに映し出されたのは、会場近く公園の池を寄り添いながら歩く、一組の老夫婦だった。
「どういうことだ!」
「彼らは参加していない!」
主催者は静かに言った。
「愛を競う時点で、鴛鴦ではないのですよ」
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公開:26/03/19 20:11
更新:26/03/19 21:25
更新:26/03/19 21:25
加賀美 秋彦と申します。
2025年4月から、ショートショートを書き始めました。
色々なジャンルの作品を書いています。
よろしくお願いします。
作品イラストはフリー素材やAIで作成したものです。
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加賀美 秋彦