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「過去に戻れる薬はいかがですか」
街を歩いていると、見知らぬ男が話しかけてきた。
「面白そうだな。その薬を飲めば、人生をやり直せるってわけか?」
すると男はこう言った。
「過去に戻れるといっても、もう一度同じ人生を体験するだけですよ。一切変えることはできません」
「いいよ、それも面白そうだ。でも怪しいな。本当に効き目があるのか?」
「お疑いになるのも当然です。それでは、無料で、五分前に戻れる薬をお試しにどうですか?」
「いいだろう。試してみよう」
俺は薬を受けとり、男が差し出すコップの水で、ひと息に飲んだ。
「過去に戻れる薬はいかがですか」
見知らぬ男が話しかけてきた。
(あれ、この男どこかで見た気が、……)
「過去に戻れる薬は……」
(あれ、この男、さっきも、……)
「過去に……」
(あれ、……)
誰か、俺の人生を先に進めてくれ!
街を歩いていると、見知らぬ男が話しかけてきた。
「面白そうだな。その薬を飲めば、人生をやり直せるってわけか?」
すると男はこう言った。
「過去に戻れるといっても、もう一度同じ人生を体験するだけですよ。一切変えることはできません」
「いいよ、それも面白そうだ。でも怪しいな。本当に効き目があるのか?」
「お疑いになるのも当然です。それでは、無料で、五分前に戻れる薬をお試しにどうですか?」
「いいだろう。試してみよう」
俺は薬を受けとり、男が差し出すコップの水で、ひと息に飲んだ。
「過去に戻れる薬はいかがですか」
見知らぬ男が話しかけてきた。
(あれ、この男どこかで見た気が、……)
「過去に戻れる薬は……」
(あれ、この男、さっきも、……)
「過去に……」
(あれ、……)
誰か、俺の人生を先に進めてくれ!
SF
公開:26/03/16 18:12
老後の楽しみに、短いものを時々書いています。
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ナラネコ