0
1
その星域の航路は、燃料を運ぶ船だけが通る。
入口には各小宇宙の護衛艦が浮かび、武装監視が通過船を止める。
通信が入る。
「所属星域」
「群島」
少し沈黙があった。
「護衛はどこだ」
船長は通信機を握り直した。
手の中で汗が少し滑った。
「ありません」
向こうで小さく笑う声。
「この航路の燃料は群島が一番買っている」
船長は言う。
「うちの星域は護衛を出さない決まりです」
星図を広げる音がする。
「ここは無人防衛域だ。護衛のない船は撃たれることがある」
船長は答えない。
やがて通信が入る。
「……通れ」
船は星域帯を抜けた。
軌道港では補給待ちの船が列を作り、燃料表示が静かに光っている。
壁の古い掲示。
『本航路の安全は参加星域の護衛により維持される。』
小さな但し書き。
『※群島星域は本航路護衛制度の適用対象外とする。』
入口には各小宇宙の護衛艦が浮かび、武装監視が通過船を止める。
通信が入る。
「所属星域」
「群島」
少し沈黙があった。
「護衛はどこだ」
船長は通信機を握り直した。
手の中で汗が少し滑った。
「ありません」
向こうで小さく笑う声。
「この航路の燃料は群島が一番買っている」
船長は言う。
「うちの星域は護衛を出さない決まりです」
星図を広げる音がする。
「ここは無人防衛域だ。護衛のない船は撃たれることがある」
船長は答えない。
やがて通信が入る。
「……通れ」
船は星域帯を抜けた。
軌道港では補給待ちの船が列を作り、燃料表示が静かに光っている。
壁の古い掲示。
『本航路の安全は参加星域の護衛により維持される。』
小さな但し書き。
『※群島星域は本航路護衛制度の適用対象外とする。』
SF
公開:26/03/17 19:00
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます
問い屋