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あと少しだ、ゴールまであと百メートル⋯⋯。これまでの旅路が、奔流のように頭のなかを駆け巡る。はじめこそ装備ひとつない「そこら辺の村人」であったものの、野原から山岳地帯、海の最果てから地下に潜り込み、順調にレベル上げをしてきた。かつてはネズミ相手に骨折したり、テントウムシが肩に止まっただけで数日寝込むほどの神経痛に悩まされたこともあったが、もうそんな恐れもない。なぜならいまのおれのレベルはMAX。つまり、怖いものナシってことだ。
おれはおそらく浮かれていた。鼻歌を歌いながら、ゴールで待っている花の妖精たちに手を振ったりしていたのだ。だから、あと数メートルの距離で、奈落の底に落とされるなんて考えもしなかった。
浮かれていたのは確定だと思った。このゲームのタイトルが、『終わりかけの章』だと言うことを忘れていたのだから。
エンドロールが流れ終わると真の暗闇が訪れ、おれは壮絶な最期を迎えた。
おれはおそらく浮かれていた。鼻歌を歌いながら、ゴールで待っている花の妖精たちに手を振ったりしていたのだ。だから、あと数メートルの距離で、奈落の底に落とされるなんて考えもしなかった。
浮かれていたのは確定だと思った。このゲームのタイトルが、『終わりかけの章』だと言うことを忘れていたのだから。
エンドロールが流れ終わると真の暗闇が訪れ、おれは壮絶な最期を迎えた。
ファンタジー
公開:26/03/12 13:21
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintやAIで作成しています。
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いちいおと