ゆれる気持ち
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夕方、散歩に行った。川に行った。近所に住む伯父さんがいて、川の水で、月を洗っていた。「伯父さーん」「おお」「また月洗ってるの?」「ああ、落ちないね、これ」伯父さんは月の模様を指さして、困ったような顔をした。「がんばってね」「おお」家に帰った。夜だった。空を見上げた。月が浮かんでいた。月の模様はいつも通りそこにあった。僕は安心した。でも、少し、伯父さんにもがんばってもらいたかった。
ファンタジー
公開:26/03/12 09:49
短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/
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六井象