休みの日のわたし 休みの日のタカキ

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本屋は図書館ではないけど、大きな声ってさ
たい焼き屋さんの前できゃきゃうふふみたいな
そんなノリにはウンザリ

バカな女を相手しないといけないなんて
あの男にしても見てらんない
でも何も言わないとこみると、あの男も同類か

どっちにしろ、あわれだな
社会人になっても、たしなみひとつ持ち合わせてないなんて

学校が休みの日、タカキと偶然、会った
大きな本屋で参考書をみていたときだった

制服じゃないタカキは、タカキとわからなくて
でもそれはタカキも同じだったらしく
わたしをわたしと認識できずにいた

―あの女、なんかアレだな

将来、タカキは、ああいった女と一緒にいるような男にはならなそうで安心した

―ね

気持ちの足並みがそろって女を避けて店を出る

―じゃあね

言って、たたいたタカキの肩は思っていたよりがっしりで
もう小学生のころのタカキは、そこにはいなかった










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青春
公開:26/03/15 10:14

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