感応

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 工事現場があった。図書館が解体されていた。半分崩された建物の中から、クレーン車のクレーンが、でっかい『?』を吊り上げていた。きっとこの図書館を訪れた人々の、様々な疑問の集合体なのだろう。おそらくこの図書館は、人々の疑問を解決できなかったのだ。それが溜まって固まってしまったのだ。潰れるのも致し方なしか。でっかい『?』はトラックの荷台に放り込まれた。去っていくトラックを見ながら、ふと、「あの『?』はどこへ運ばれるのだろう?」という疑問が浮かんだ。その瞬間、荷台の『?』が少し膨らんだ。
ファンタジー
公開:26/03/14 06:39

六井象

短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/

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