我が人生に悔いあり

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 夜、清掃業の仕事を終え、ベンチに座ってぼんやりしていた。頭上には夜空が広がっていた。夜空は真っ暗だった。俺はその時雑巾を持っていた。俺は雑巾を夜空に重ねて、手を動かした。すーっ。夜空の闇が拭き取れた。拭き取れた場所には、青空があった。雑巾を見ると、真っ暗だった。所々に星が光っていた。とんでもないことをしてしまった。俺は慌ててポケットから黒の油性マジックを取り出した。そして、背伸びして、夜空を拭き取ってしまった場所を塗り潰した。「大丈夫だよな?」俺は何度もそこを見ながら、慌ててその場を逃げ出した。大丈夫なように見えた。後にも先にも、夜空に手が届いたのは、その一回だけだ。
ファンタジー
公開:26/03/06 12:03

六井象

短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/

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