デスとピュア

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宇宙人がいるかどうかは、 日常生活に直接関係しない。なぜならあしたの仕事が変わるわけではないし、心の痛みが消えるわけでもないから。
だから、 いたとして、それがどうしたのかという考えにいたることは、ごく自然な流れだと思う。しかしピュアにきいたら、意外な答えが返ってきた。
「ほんとに宇宙人がいないと思ってるの? いるわよ。そしてわたしたちに輝かしいあしたをもたらしてくれる⋯⋯そんな日が、きっと来るわ」
ぼくはデス。地球に残された最後のこどもであるピュアに死をもたらすために飛来した死神。しかし孤独に打ちひしがれることなく希望を持ち続ける彼女に興味をひかれ、人間の姿をして隣に座っている。
「ピュアはどうしてそんなに前向きなの?」
「あなたがいるからよ。決まってるじゃない」
もし地球が復活したら⋯⋯なんていう夢みたいな話は終わりを知らない。だからぼくは、友人のふりをして今日も笑っている。
SF
公開:26/03/08 14:40

いちいおと

☆やコメントありがとうございます✨

作品のイラストはibisPaintやAIで作成しています。

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