第5話:革命1917 ― 戦争が国家を壊す

0
1

1917年、ロシア。
戦争は三年続いていた。

首都ペトログラード。
パン屋の前に長い列ができる。
女たちは黙って並んでいる。

遠くで銃声が響く。
通りには、疲れた顔の兵士たちが現れる。

群衆は広場へ流れ込み、
宮殿の前で兵士と向き合う。

「撃て」

命令が下る。

しかし兵士は動かない。
一人が銃を下ろす。
また一人が続く。

やがて門が開き、
群衆が宮殿へ流れ込む。

カメラはその瞬間を撮る。
帝国が崩れる瞬間だ。

この革命で、一つの帝国が消えた。

戦争は国境だけを変えるのではない。
飢えと疲弊を生み、
国家そのものを内側から壊す。

戦争は新しい政治を生む。

戦争は誰の革命を
生むのだろうか。
その他
公開:26/08/01 21:00
更新:26/03/05 04:52
#カメラが見た戦争

問い屋

問いを描くショートショートを書いています。
 
その違和感を、
まだ持ったままの人へ。
 
問いの続きを、ここにまとめています。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容