第2話:総動員1914 ― 国家が人間を数に変える

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1914年の夏。
駅は人であふれていた。

掲示板の前に人々が集まる。
壁に一枚の紙が貼られる。
動員令だった。

若い男たちが名前を探す。
見つける。沈黙。

やがて誰かが笑い、
誰かが帽子を振る。
軍楽隊が広場で演奏を始める。

列車がホームに入る。蒸気。
農民、工員、学生。
まだ兵士ではない姿のまま
人々が車両に乗り込む。

窓から手が振られ、
女たちは白いハンカチを振る。

多くの人が信じていた。
この戦争は数週間で終わると。

カメラはその列車を撮る。
この列車は何百万という兵士を戦場へ運ぶ。

戦争は個人の戦いではなく、
国家の計算になった。
国家は人間を数として扱う。

国家はいつ
人間を資源と呼ぶのだろうか。
その他
公開:26/07/22 21:00
更新:26/03/05 00:39
#カメラが見た戦争

問い屋

問いを描くショートショートを書いています。
 
その違和感を、
まだ持ったままの人へ。
 
問いの続きを、ここにまとめています。

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