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「僕の彼女を探してください。行方不明になったんです!」
探偵事務所に駆け込んできた男は、必死の形相で訴えた。
探偵は静かに頷き、彼女に関する質問を始めた。
「彼女の写真は?」
「撮られるのが嫌いで」
「共通の知人は?」
「いません。二人だけでした」
探偵はペンを置いた。
「最後に『彼女の声』を聞いたのは?」
「その夜です」
「電話で?」
「いいえ。メッセージです」
探偵はタブレット端末を閉じた。
「彼女は行方不明ではありません。あなたが、言葉を与えなくなっただけです」
「どういうことですか?」
「あなたが探している彼女は、あなたのなかにしかいない」
長い沈黙のあと、男は言った。
「それでも、愛しているんです」
男が去ったあと、探偵はタブレット端末を見て、ため息をついた。
「……またか」
画面には、今流行りの『彼女の声』というチャットアプリが映っていた。
探偵事務所に駆け込んできた男は、必死の形相で訴えた。
探偵は静かに頷き、彼女に関する質問を始めた。
「彼女の写真は?」
「撮られるのが嫌いで」
「共通の知人は?」
「いません。二人だけでした」
探偵はペンを置いた。
「最後に『彼女の声』を聞いたのは?」
「その夜です」
「電話で?」
「いいえ。メッセージです」
探偵はタブレット端末を閉じた。
「彼女は行方不明ではありません。あなたが、言葉を与えなくなっただけです」
「どういうことですか?」
「あなたが探している彼女は、あなたのなかにしかいない」
長い沈黙のあと、男は言った。
「それでも、愛しているんです」
男が去ったあと、探偵はタブレット端末を見て、ため息をついた。
「……またか」
画面には、今流行りの『彼女の声』というチャットアプリが映っていた。
ミステリー・推理
公開:26/03/03 20:56
加賀美 秋彦と申します。
2025年4月から、ショートショートを書き始めました。
色々なジャンルの作品を書いています。
よろしくお願いします。
作品イラストはフリー素材やAIで作成したものです。
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加賀美 秋彦