第13話:ノルマンディー1944 ― 工場が戦争を勝つ

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1944年6月6日。
フランス、ノルマンディー海岸。

水平線には数千の艦船。
空には無数の航空機。
海へ向かう上陸用舟艇。

カメラは、
荒れる波を越えて海岸へ進む兵士を撮る。

史上最大の上陸作戦だった。

しかし、この作戦を支えていたのは
兵士の勇気だけではない。

背後には巨大な工場がある。
鉄道網があり、
前線へ物資が運ばれる。

弾薬。
燃料。
車両。
食料。

それらが絶え間なく生産される。

戦争の勝敗は、
最前線だけで決まらない。

どれだけ作り、
どれだけ運べるか。

その力が
勝利を決める。

工場は戦場から遠くにある。
しかし勝利を作るのは
その工場だった。

戦争を勝つのは
兵士だろうか。
それとも工場だろうか。
その他
公開:26/08/29 19:00
更新:26/03/05 06:08
#カメラが見た戦争

問い屋

問いを描くショートショートを書いています。
 
その違和感を、
まだ持ったままの人へ。
 
問いの続きを、ここにまとめています。

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