第12話:スターリングラード1942 ― 都市が兵器になる

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1942年。
ソビエト連邦、スターリングラード。

ヴォルガ川沿いの工業都市は、
爆撃で瓦礫の山になっていた。

ドイツ軍とソ連軍は、
崩れた壁一枚、
窓一つを奪い合う。

カメラは、
瓦礫の窓から銃を構える兵士を撮る。

戦いは部屋から部屋へ、
階段から階段へ、
地下室へ続く。

一つの建物のために、
何百人もの命が消えた。

冬が来る。
攻めていたドイツ軍は
都市の中で包囲される。

この街はもう生活の場所ではない。

敵を飲み込み、
人間を使い尽くす装置。

都市は兵器になった。

戦争は土地の奪い合いではない。
人間そのものを消耗させる戦いになる。

戦争はどこまで
人間を使うのだろうか。
その他
公開:26/08/26 19:00
更新:26/03/05 06:06
#カメラが見た戦争

問い屋

問いを描くショートショートを書いています。
 
その違和感を、
まだ持ったままの人へ。
 
問いの続きを、ここにまとめています。

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