第10話:ロンドン1940 ― 都市が戦場になる

0
1

1940年、ロンドン。
夜になると、街の灯りはすべて消された。

空襲警報が鳴る。
人々は荷物を抱え、地下鉄の駅へ降りていく。

プラットホームには毛布と簡易ベッド。
子どもたちは線路の脇で眠る。
遠くで爆撃の音が続いている。

カメラはその光景を撮る。
静かな地下の夜。

しかし地上では、
爆弾が街に降り注いでいた。

住宅。
橋。
学校。

空から落ちる爆弾は
兵士と市民を区別しない。

戦争は前線だけのものではなくなった。
社会そのものが攻撃される。

都市が戦場になった。

戦争は
兵士だけのものではない。

戦争に安全な場所は
あるのだろうか。
その他
公開:26/08/19 19:00
更新:26/03/05 06:04
#カメラが見た戦争

問い屋

問いを描くショートショートを書いています。
 
その違和感を、
まだ持ったままの人へ。
 
問いの続きを、ここにまとめています。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容