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実に生意気がガキだった。ガキというより、赤ん坊だった。
ガキは少し高いところから大人たちを見おろり、とうとうと説教を始める。大したことは話していないのだが、なにより領主の息子であり、次期領主であり、むげにはできない。
だがあまりに長すぎて、ついに老人が眠りに落ちた。若者もこっくりうなずきながら頬杖を突き、ついに陥落した。中年は姿勢を保つのが限界となり、石にもたれているうちに、白眼をむくようになった。
彼らをかばうように、ひとりの男性がガキの相手を引き受けた。
すでに月が高くなっている。それでも、ガキは疲れを知らずに、とうとうと説教を続ける。
男性は思った。宮仕えの辛さのウサを晴らすには、寝ている3人におごってもらって酒を飲もう。それだけの価値があるはずだ。
男は、ガキの説教をさもありがたがるように、両手を広げた。
男は、今年一番、仕事をした気になった。
ガキは少し高いところから大人たちを見おろり、とうとうと説教を始める。大したことは話していないのだが、なにより領主の息子であり、次期領主であり、むげにはできない。
だがあまりに長すぎて、ついに老人が眠りに落ちた。若者もこっくりうなずきながら頬杖を突き、ついに陥落した。中年は姿勢を保つのが限界となり、石にもたれているうちに、白眼をむくようになった。
彼らをかばうように、ひとりの男性がガキの相手を引き受けた。
すでに月が高くなっている。それでも、ガキは疲れを知らずに、とうとうと説教を続ける。
男性は思った。宮仕えの辛さのウサを晴らすには、寝ている3人におごってもらって酒を飲もう。それだけの価値があるはずだ。
男は、ガキの説教をさもありがたがるように、両手を広げた。
男は、今年一番、仕事をした気になった。
その他
公開:26/02/28 07:29
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齊藤 想