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エレベーターに乗っていると、途中の階で四人乗り込んできた。老齢に差しかかった頃と思しき彼らは、僕のほうを見ながらひそひそ話をしたが、そのうち一人の男が声をかけてきた。
「ロイだよね?」
「ええ、そうです」と答えてから、男の顔と後ろに控えた三人の顔に見覚えがあることに気づいた。彼らは地球人で、僕の星に科学技術を学びに来ていた実習生だったのである。一年前、地球に帰るのを見送ったが、僕と同じ十代の若者だったはずなのにいったい何があったのか。僕はためらいながら「船が出なかったの?」ときいた。
質問には、つかの間、僕と恋仲にあった女が答えた。
「いいえ、乗らなかったのよ。到着が五十年後になるというから。こんなに時間の流れが違うなんて⋯⋯失敗したわ」
地球人の寿命は短い。つまり彼らはここで命を終えるのだ。僕は「良かったら家に遊びに来て」とほほ笑み、エレベーターから逃げるように降りた。
「ロイだよね?」
「ええ、そうです」と答えてから、男の顔と後ろに控えた三人の顔に見覚えがあることに気づいた。彼らは地球人で、僕の星に科学技術を学びに来ていた実習生だったのである。一年前、地球に帰るのを見送ったが、僕と同じ十代の若者だったはずなのにいったい何があったのか。僕はためらいながら「船が出なかったの?」ときいた。
質問には、つかの間、僕と恋仲にあった女が答えた。
「いいえ、乗らなかったのよ。到着が五十年後になるというから。こんなに時間の流れが違うなんて⋯⋯失敗したわ」
地球人の寿命は短い。つまり彼らはここで命を終えるのだ。僕は「良かったら家に遊びに来て」とほほ笑み、エレベーターから逃げるように降りた。
SF
公開:26/03/01 16:28
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintやAIで作成しています。
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いちいおと