十五パーセント

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深夜のDM。
見知らぬ国番号。

「アカウントを貸してください。
報酬の85%は私。15%は貴方」



翻訳機を通したような日本語。

「何もしなくていい」





十五パーセント。

コードを書かない。
納期もない。
ただ名前を置くだけで、金が入る。



返信欄が白く光っている。

指先が、少しだけ汗ばむ。



署名欄。
機密保持契約。
損害賠償。
刑事責任。



裏で書かれるコードが何を壊すか、私は知らない。
彼の本名も、顔も、私は知らない。

ログに残るのは、
私の名前だけだ。



「何もしなくていい」

確かに。

何もしなくても、
全部こちらに残る。



十五パーセントで、
あなたはどこまで売れますか。
ホラー
公開:26/03/04 19:00
更新:26/03/01 20:00

問い屋

問いを描くショートショートを書いています。
 
その違和感を、
まだ持ったままの人へ。
 
問いの続きを、ここにまとめています。

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