晩冬のメモ
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晩冬の夜である。公園に設置されている電話ボックスの中に、一体の雪だるまがいた。雪だるまはどこかに電話をかけていた。雪だるまの手には一枚のメモが握られていた。木の実でできた目の周りがうっすら濡れていた。翌朝、公園の管理人が、電話ボックスの床に、木の実とマフラーが落ちているのを見つけた。床には水たまりが出来ていた。電話機の横には一枚のメモが落ちていた。管理人はメモを見た。メモには『春ガ来ル』とだけ書かれていた。
ファンタジー
公開:26/03/01 06:31
短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/
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六井象