適合値

0
1

学院の塔の裏に、浮遊庭園がある。
朝は霧が立ち、足場の端が見えない。

私たちはそこで印を刻む。
「資質の証明」だと教官は言った。

ある日、噂が流れた。
王都で“完成形”が造られた、と。

計画は禁じられた。
それでも、何かが変わった。

「お前たちは標準でいい」

標準。

検査の日、
私たちは名ではなく数値で呼ばれる。

浮遊庭園は閉鎖。
霧は晴れない。

刻んだ印は箱に収められ、
箱は封じられた。

転送陣だけが、
静かに光っている。
ファンタジー
公開:26/02/26 19:00
更新:26/02/24 18:54

問い屋

その違和感を、
まだ持ったままの人へ。
問いの続きを、ここにまとめています。

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