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「いやぁ〜。さすがにまいったね、こりゃあ」
「そう言うわりには、楽しそうじゃねぇか」
昼下がりの喫茶店では、店主と常連の話に花が咲いていた。
店の隅では、十七歳くらいの少年が読書をしている……ように見えるが、実は二人の会話に耳を傾けていた。
少年は、頼んでいたコーヒーに口をつけながら、心の中でひとりごちる。
(木彫りのフクロウが、本物になるわけないやん)
実際、カウンターの端には一匹のフクロウが止まり木に佇んでいた。知らない人が見れば、剥製だと思うくらい大人しい。だが、本物だと思ってみると、意外にも大きいその存在に尻込みしてしまう。
餌がどうだの、夜に鳴いてやかましいだの、能天気に話す店主に対して、少年は思う。
(この店主くらい能天気に生きるのが、不苦労な人生なのかもしれない)
寒い、寒いと体をさすりながら、コーヒーを啜る少年であった。
「そう言うわりには、楽しそうじゃねぇか」
昼下がりの喫茶店では、店主と常連の話に花が咲いていた。
店の隅では、十七歳くらいの少年が読書をしている……ように見えるが、実は二人の会話に耳を傾けていた。
少年は、頼んでいたコーヒーに口をつけながら、心の中でひとりごちる。
(木彫りのフクロウが、本物になるわけないやん)
実際、カウンターの端には一匹のフクロウが止まり木に佇んでいた。知らない人が見れば、剥製だと思うくらい大人しい。だが、本物だと思ってみると、意外にも大きいその存在に尻込みしてしまう。
餌がどうだの、夜に鳴いてやかましいだの、能天気に話す店主に対して、少年は思う。
(この店主くらい能天気に生きるのが、不苦労な人生なのかもしれない)
寒い、寒いと体をさすりながら、コーヒーを啜る少年であった。
ファンタジー
公開:26/02/24 19:00
のんびり屋さんです。優しいお話が好きです。残酷なお話が嫌いです。読んでくださる方が、一瞬でも癒されたらいいなと思いながら書いています。癒し系小説家になりたい。たまにタイトル用のイラストも描きます。本当にたまにです。
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猫目ちゅん