プライド

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 就職面接を受けた。主にポテトチップスを作っている会社だ。面接会場に入った。面接官が三人いた。皆、顔がボコボコで、坊主頭で、ジャガイモにそっくりだった。面接官は僕の顔をじっと見つめて言った。「きれいな顔ですねぇ」僕は何と答えていいかわからなかった。「ジャガイモには似ていませんな」一人の面接官が言った。「ジャガイモに似ていないとまずいですか?」僕がそう尋ねると、面接官は「いえいえ、そんなことは」と言って微笑んだ。盛り上がらない面接が終わり、部屋の外に出ると、次に面接を受けるらしい学生が座っていた。顔がボコボコで、坊主頭で、ジャガイモにそっくりだった。彼は部屋に入っていった。しばらく聞き耳を立てていると、部屋の中から大きな笑い声が聞こえてきた。僕は足早に立ち去った。帰り道、気が付くと僕は、自分の顔を何度も何度も拳で殴り続けていた。
ホラー
公開:26/02/26 12:29

六井象

短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/

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