いつか誰かの一番星に

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 今にもひしゃげてしまいそうなオンボロアパートに住んでいる。
 塗装が落ちて錆びてしまった手すり。登ると軋む階段。今時珍しい木製の扉。
 部屋には必要最低限のものしか置いていない。
 かび臭い畳の上にぽつんと座る。
 たったひとつの窓からは、月の光が差し込んでいる。
 切り取られた夜空を見上げると、そこに輝く一番星が僕を見つめ返してくる。
 独りごちる。あなたのようになれますか、と。
 返事はない。でも、少し光った気がした。
 なれますよ、と言ってくれた気がした。
 いつか誰かの一番星に、僕はなりたい。
その他
公開:26/02/22 12:00

猫目ちゅん

のんびり屋さんです。優しいお話が好きです。残酷なお話が嫌いです。読んでくださる方が、一瞬でも癒されたらいいなと思いながら書いています。癒し系小説家になりたい。たまにタイトル用のイラストも描きます。本当にたまにです。

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