縁側の会議

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午後の縁側は、少し傾いている。

膝の上に白猫。
足元に黒猫。

若いころ、私は一人で決めてきた。
仕事も、家族のことも。
そのほうが速かった。

速かったが、
早すぎた。

息子の進路も、
部下の異動も、
「私が決めたほうがいい」と思っていた。

白猫が伸びをする。
黒猫がその尾を踏む。
小さく唸る。

譲らない。
だが、離れない。

白猫が私の指を噛む。
少し痛い。

黒猫がその指を舐める。
温かい。

縁側には三つの影。
昔は四つあった。

午後の光が、
空いた場所にも落ちる。

私は湯呑を置き、
二匹のあいだに手を差し入れる。

どちらの頭にも、
同じだけ触れる。

縁側の傾きが、
わずかにまっすぐに見えた。
その他
公開:26/02/23 07:00
更新:26/02/23 00:36

問い屋

その違和感を、
まだ持ったままの人へ。
問いの続きを、ここにまとめています。

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