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僕は宇宙人だ。いや、本当に宇宙人なのだが、今の僕は地球人の学生として生活している。
学校は刺激に満ちているが、毎日は驚くほど穏やかだ。
ただ一つだけ、引っかかっていることがある。
親友に自分の正体を隠していることだ。
放課後、彼を屋上に呼び出した。
フェンス越しに季節外れの冷たい風が吹いていた。
「今まで黙ってたけど、実は僕……宇宙人なんだ」
少しの沈黙のあと、彼は笑った。
「うーん……宇宙人は古いよ」
「古い?」
「宇宙人設定は、もう新鮮味がないよ」
彼の答えに、喉が詰まった。
そして、彼は肩をすくめた。
「科学も進んでるし、宇宙人は設定が弱いよ。次はもっと凝った設定で頼む」
彼が去ったあと、僕は母星の方角の空を見上げた。
「父さん、母さん。『宇宙人は古い』だってさ」
両親が地球にいた頃とは、時代が変わっていた。
もうすぐ春だというのに、夕暮れの空は冷たいままだった。
学校は刺激に満ちているが、毎日は驚くほど穏やかだ。
ただ一つだけ、引っかかっていることがある。
親友に自分の正体を隠していることだ。
放課後、彼を屋上に呼び出した。
フェンス越しに季節外れの冷たい風が吹いていた。
「今まで黙ってたけど、実は僕……宇宙人なんだ」
少しの沈黙のあと、彼は笑った。
「うーん……宇宙人は古いよ」
「古い?」
「宇宙人設定は、もう新鮮味がないよ」
彼の答えに、喉が詰まった。
そして、彼は肩をすくめた。
「科学も進んでるし、宇宙人は設定が弱いよ。次はもっと凝った設定で頼む」
彼が去ったあと、僕は母星の方角の空を見上げた。
「父さん、母さん。『宇宙人は古い』だってさ」
両親が地球にいた頃とは、時代が変わっていた。
もうすぐ春だというのに、夕暮れの空は冷たいままだった。
青春
公開:26/02/18 07:00
更新:26/02/18 09:24
更新:26/02/18 09:24
加賀美 秋彦と申します。
2025年4月から、ショートショートを書き始めました。
色々なジャンルの作品を書いています。
よろしくお願いします。
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加賀美 秋彦