ネジ人間の闇

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 朝の電車に乗っていた。座っている俺の目の前に、一人のおっさんが立っていた。ニコニコ笑っている。そのおっさんは、首が銀色で、溝が刻まれていた。あっ、ネジ人間だ。珍しい。俺はそれを見た瞬間、前々からやりたかったことをやった。つまり俺は、そのおっさんをとっ捕まえ、首をぐるぐる回して、外してやったのだ。おっさんの顔はそれでもニコニコ笑っていた。俺は達成感を感じながら、ふと、おっさんのネジ穴を覗いた。そこには、深淵の闇が拡がっていた。おっさんはニコニコ笑っている。俺は、そこで初めて、自分のやったことが恐ろしくなった。
ホラー
公開:26/02/19 18:47

六井象

短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/

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