外の世界

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 動物園から脱走したキリンが、真夜中の公園で、木の葉を食べている。一本の木に生えている葉をあらかた食べつくし、隣の木の木の葉を食べようとした時、キリンは、人間と目が合った。その人間は、首吊り死体だった。無論キリンは首吊り死体というものがどういうものなのかは知らなかった。ただ、キリンは、自分と目の高さが同じ人間を初めて見た。キリンは首吊り死体に丁寧にお辞儀をすると、公園を出ていった。そして、「やはり外の世界には自分の知らないものがたくさんある」と感動しながら、歩き始めた。
ホラー
公開:26/02/19 08:37

六井象

短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/

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