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玉座の前で、
彼はそう言った。
「俺の部下になれ。
そうすれば、
世界を半分やろう」
若い頃なら、
少しは迷ったかもしれない。
力も、秩序も、
確かに魅力的だった。
だが私は、
その言い方に覚えがあった。
会議室の長机。
夕方の台所。
条件付きで
安心を差し出す声だ。
「従えば、守ってやる」
「逆らわなければ、与える」
半分、という言葉は、
全部奪ったあとで
返す量のことだ。
彼は気づいていない。
もう世界は、
半分にできるほど
一枚ではない。
私は剣を下ろした。
柄が、少し重かった。
戦うためではなく、
断るために。
「全部はいらない」
そう言うと、
彼は初めて
困った顔をした。
彼はそう言った。
「俺の部下になれ。
そうすれば、
世界を半分やろう」
若い頃なら、
少しは迷ったかもしれない。
力も、秩序も、
確かに魅力的だった。
だが私は、
その言い方に覚えがあった。
会議室の長机。
夕方の台所。
条件付きで
安心を差し出す声だ。
「従えば、守ってやる」
「逆らわなければ、与える」
半分、という言葉は、
全部奪ったあとで
返す量のことだ。
彼は気づいていない。
もう世界は、
半分にできるほど
一枚ではない。
私は剣を下ろした。
柄が、少し重かった。
戦うためではなく、
断るために。
「全部はいらない」
そう言うと、
彼は初めて
困った顔をした。
ファンタジー
公開:26/02/11 19:00
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