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会議のたびに、同じ声が出る。
「失敗したら、誰が責任を取るんですか」
若い頃、
私はそれを賢い質問だと思っていた。
場が静まり、
誰も私を止めなかった。
動かなくて済む安心が、
胸の奥で小さく光っていた。
定年が近づき、
責任を取る役職も、
取らされる覚悟も、
会議室の席替えと一緒に、
いつの間にか通り過ぎた。
今、その質問は聞こえない。
代わりに、
誰も何も始めない。
資料は整い、
議事録だけが増えていく。
失敗は起きない。
成功も起きない。
それが、
全員で取った
いちばん大きな責任だった。
「失敗したら、誰が責任を取るんですか」
若い頃、
私はそれを賢い質問だと思っていた。
場が静まり、
誰も私を止めなかった。
動かなくて済む安心が、
胸の奥で小さく光っていた。
定年が近づき、
責任を取る役職も、
取らされる覚悟も、
会議室の席替えと一緒に、
いつの間にか通り過ぎた。
今、その質問は聞こえない。
代わりに、
誰も何も始めない。
資料は整い、
議事録だけが増えていく。
失敗は起きない。
成功も起きない。
それが、
全員で取った
いちばん大きな責任だった。
その他
公開:26/02/11 07:00
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