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普通にしていても、感情があると受け取られてしまう顔がある。
「泣き顔」「笑い顔」「しかめっつら」などいろいろあるが、彼の場合は「びっくり顔」だった。何も驚いていないのに、「そんなに驚かないで」と言われてしまう。
彼はそう言われるたびに、平静であろうとつとめた。
冷静に見えそうな顔を研究した。
だが、彼に会う人はみんな「そんなに驚かないで」とか「何を驚いているの?」と口にする。
仕方なく、彼はいつも別の表情をすることにした。悲しい時も、辛いときも、考え事をしているときも、全て「笑顔」で統一することにした。
彼の本心は、だれも分からなくなった。
あるときには、彼自身にも。
「泣き顔」「笑い顔」「しかめっつら」などいろいろあるが、彼の場合は「びっくり顔」だった。何も驚いていないのに、「そんなに驚かないで」と言われてしまう。
彼はそう言われるたびに、平静であろうとつとめた。
冷静に見えそうな顔を研究した。
だが、彼に会う人はみんな「そんなに驚かないで」とか「何を驚いているの?」と口にする。
仕方なく、彼はいつも別の表情をすることにした。悲しい時も、辛いときも、考え事をしているときも、全て「笑顔」で統一することにした。
彼の本心は、だれも分からなくなった。
あるときには、彼自身にも。
その他
公開:26/02/10 22:02
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齊藤 想