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ある国に『熱い男』がいた。
シャツの第一ボタンを外し、額に汗を浮かべて、彼は叫び続けた。
「この国は国民に冷たすぎる!」
最初、国民は彼を暑苦しい道化だと笑った。
だが、彼は枯れるまで声を張り上げ、笑われなくなった頃には、怯えと期待の視線が集まるようになった。
彼は考えるのが嫌いだった。
「考える前に動く」、それが信条だった。
やがて彼の熱は国を動かし、誰も逆らえなくなった。
「今すぐ全員立ち上がれ! 熱くなれ! 燃えろ!」
彼は国の頂点に立ち、国民を豊かにする政策を即座に実行した。
彼は正義のためなら、隣国を焼き払うことも厭わなかった。
その後、戦争は長引き、戦局は悪化した。
彼は地下に潜伏し、薄暗い部屋の鏡に映る自分を見て、目を逸らした。
「こいつは一体、誰だ?」
彼は死ぬことにした。
そして、部下に言った。
「私が死んだら、燃やしてくれ。私は『熱い男』だからな」
シャツの第一ボタンを外し、額に汗を浮かべて、彼は叫び続けた。
「この国は国民に冷たすぎる!」
最初、国民は彼を暑苦しい道化だと笑った。
だが、彼は枯れるまで声を張り上げ、笑われなくなった頃には、怯えと期待の視線が集まるようになった。
彼は考えるのが嫌いだった。
「考える前に動く」、それが信条だった。
やがて彼の熱は国を動かし、誰も逆らえなくなった。
「今すぐ全員立ち上がれ! 熱くなれ! 燃えろ!」
彼は国の頂点に立ち、国民を豊かにする政策を即座に実行した。
彼は正義のためなら、隣国を焼き払うことも厭わなかった。
その後、戦争は長引き、戦局は悪化した。
彼は地下に潜伏し、薄暗い部屋の鏡に映る自分を見て、目を逸らした。
「こいつは一体、誰だ?」
彼は死ぬことにした。
そして、部下に言った。
「私が死んだら、燃やしてくれ。私は『熱い男』だからな」
その他
公開:26/02/11 20:58
更新:26/02/11 20:59
更新:26/02/11 20:59
加賀美 秋彦と申します。
学生時代からのショートショート好きが高じて、2025年4月から自分でも書き始めました。
幅広く色々なジャンルの作品を書いていきたいと思っております。
よろしくお願いします。
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加賀美 秋彦