正直星人の嘘

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 正直星人の新入社員が入社早々地球人の上司に叱られていた。
「君、面接のときにはエクセルも使えるし、英語も中国語もペラペラだとか言ってたそうだが、まるで嘘じゃないか! というかお前らも嘘をつけるのか!」
「はい、我々も地球人と同程度の知能があるので嘘くらい余裕です! それに正直星人というのは我々が地球人より多少正直者というだけで、あなたたちが勝手につけた俗称であって、正式名称はス・トゼロ、地球語の日本方言でいうと『我々』程度の意味です!」
 正直星人がハキハキとした口調で答えた。
「急に正直になるな! で、何故そんな嘘をついた?」
 上司が顔を真っ赤にして詰問した。
「はい、地球では嘘つきの方が出世できると聞いたので!」
「だったらそこは嘘をつけよ!」
「無理です! さすがに私…いや我々ス・トゼロの良心が許しません!」
「さっきから心を抉ることを言うな!」
 上司が頭を抱えながら言った。
SF
公開:26/02/08 19:53

ウルス・ミシカ

小説を書く熊です。
↓インスタとかTiktokとか色々やってるよ。
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