闇の問い

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昔、
世界で最初に
目覚めの問いを
生み出した者がいた。

人は、
答えを与えられるより、
問いを渡された方が
自分で歩き出すと、
彼は信じていた。

問いは人を救い、
戦は減り、
人は立ち止まり、
耳を澄ませるようになった。

やがて弟子が増え、
問いは
講座になり、
認定になり、
価格が付いた。

「いい問いですね」
「この先は、こちらです」

彼は言った。
「問いは売るものではない」
弟子は答えた。
「でも、欲しがられています」

彼は最後の問いを作った。
「あなたは、
何に耐え続けていますか」

それは広がらなかった。

彼は闇へ行き、
渇きを指し示し、
影を名づけ、
鏡を差し出した。

人は
立ち上がった。

世界は再び
速く動き始めた。

彼は微笑んだ。

「答えさせる方が、
ずっと簡単だ」
ファンタジー
公開:26/02/07 20:53

問い屋

その違和感を、
まだ持ったままの人へ。
問いの続きを、ここにまとめています。

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