あしたへ書ける橋

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朝早く目覚めたら『あしたへ書ける橋』へ行こうと決めていた。橋の入り口にある羽ペンで床板に願いを書くと、渡り切った時、叶うかどうかわかるらしいのだ。
いつもならアラームが三回鳴ったところでようやく起きることができるのだが、今朝は一回鳴る前にすっきり起床した。
まぶしい朝日を浴びながら、予定より10分早く到着したわたしを待ち構えていたのは、神秘的に輝く橋である。まるで誰も足を踏み入れていない森の木をほんの少し前に切り出してここへ運んできたかのようにうつくしい。
書かれた文章は夜には消えてしまうと聞いていたが、本当に一文字も見当たらなかった。わたしは一番乗りの幸運を静かに喜びながら願いを書いた。
どうか叶いますように――こころの底から祈りながら渡った橋。振り返ると、希望に満ちたあしたが見えた。
ファンタジー
公開:26/02/05 08:43

いちいおと

☆やコメントありがとうございます✨

作品のイラストはibisPaintやAIで作成しています。

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