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宅配便の箱を開けると、見慣れた包装の干し芋が出てきた。
以前、両親にも勧めたあの農家のものだ。
手紙は、入っていない。
誰から?と首をかしげながら、母に電話をかけた。
「え、干し芋?」
受話器の向こうで、母の声が少し高くなる。
「いつ送ったっけ……」
発送時期が不明。
つまり、送ったこと自体を忘れていた。
「ああ、そういえば前に『美味しい』って言ってたから」
母は小さく笑う。
その笑い声が、電話を切っても耳に残った。
干し芋を一枚取り出すと、
いつもの、ねっとりとした甘さが口に広がる。
――好意は、
記憶より先に届くことがある。
包装紙の隅に、小さく日付が印字されていた。
三ヶ月前だった。
忘れられた温かさが、
ちゃんと手元に残っている。
以前、両親にも勧めたあの農家のものだ。
手紙は、入っていない。
誰から?と首をかしげながら、母に電話をかけた。
「え、干し芋?」
受話器の向こうで、母の声が少し高くなる。
「いつ送ったっけ……」
発送時期が不明。
つまり、送ったこと自体を忘れていた。
「ああ、そういえば前に『美味しい』って言ってたから」
母は小さく笑う。
その笑い声が、電話を切っても耳に残った。
干し芋を一枚取り出すと、
いつもの、ねっとりとした甘さが口に広がる。
――好意は、
記憶より先に届くことがある。
包装紙の隅に、小さく日付が印字されていた。
三ヶ月前だった。
忘れられた温かさが、
ちゃんと手元に残っている。
その他
公開:26/02/21 07:00
更新:26/02/06 06:08
更新:26/02/06 06:08
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