父の言葉

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高木光一 82歳
寡黙で忍耐強く、一見すると頼りないが頼りになる。

彼には子供が3人いる。
長男は道徳的で判断力に優れている。
長女は保守的だが、正義感に溢れている。
次男は行動力があり、柔軟性がある。

長男の会社が倒産の危機に直面した。
彼はただ、「信じているよ。」と伝えた。

長女がママ友から、いじめを受け、精神を病んだ。
彼はただ、「信じているよ。」と伝えた。

次男が友人に騙され、金を騙し取られた。
彼は、ただ、「信じているよ。」と伝えた。

光一がバスの車中で意識を失った。
子どもたちは皆、病院に駆けつけ、彼の安否を願った。
意識を取り戻し、彼は子どもたちに言った。「三途の川を渡ろうとしていたら、君たちの声が聞こえた。信じているよ。と。」

愛を伝えるには多くは必要ない。
「信じている。」だけで全て伝わる。

愛を伝えれば、愛は返ってくる。
その他
公開:26/02/02 17:56

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