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ディスカウントショップの店先に『つめ放題』の看板があった。
この手の家計応援セールは大好物だ。野菜かお菓子ならもうけものと、早速行列に並ぶ。
僕の番が来て、渡されたのは口を縛った巨大な袋だった。自分で詰めるんじゃないのかと思いつつ、袋を抱えて帰った。
福袋の類も嫌いではない。どれどれと中を探ると、まず出てきたのは爪切りだ。
うちにもあるが、予備にするか。気を取り直して二品目、シロツメクサの花が出てきた。
せめて四つ葉が良かったな。童心に返って花冠を編む。
三品目は雪だるま。多分『つめたい』からだろう。冷房代わりに部屋に設置する。
最後は一つ目小僧が登場。シロツメクサの花冠をじっと見つめると、頭にかぶって行ってしまった。
「まったく、よくもこんなガラクタばかり、あつめた……あっ!」
言いかけて口を閉じたが一足遅かった。僕の発したセリフから『つめ』の二字が抜け、空になった袋につめ込まれた。
この手の家計応援セールは大好物だ。野菜かお菓子ならもうけものと、早速行列に並ぶ。
僕の番が来て、渡されたのは口を縛った巨大な袋だった。自分で詰めるんじゃないのかと思いつつ、袋を抱えて帰った。
福袋の類も嫌いではない。どれどれと中を探ると、まず出てきたのは爪切りだ。
うちにもあるが、予備にするか。気を取り直して二品目、シロツメクサの花が出てきた。
せめて四つ葉が良かったな。童心に返って花冠を編む。
三品目は雪だるま。多分『つめたい』からだろう。冷房代わりに部屋に設置する。
最後は一つ目小僧が登場。シロツメクサの花冠をじっと見つめると、頭にかぶって行ってしまった。
「まったく、よくもこんなガラクタばかり、あつめた……あっ!」
言いかけて口を閉じたが一足遅かった。僕の発したセリフから『つめ』の二字が抜け、空になった袋につめ込まれた。
ミステリー・推理
公開:26/08/03 20:48
ラジオ『月の音色』
月の文学館
テーマ:つめ
創樹(もとき)と申します。
葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書きもどきをしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.14執筆&編集
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。
【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞 2022年6月作品集出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞
第二回ひなた短編文学賞 双葉町長賞
いつも本当にありがとうございます!
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創樹