賞金稼ぎ

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「編集長、今月の応募作品、やたら多くないですか」
「そうだね。今回は賞金が出るからね」
「それにしても、この数は……どれくらいAIですかね」
「半分くらいは賞金稼ぎかな」
「昨日、審査してくれる作家先生から、断りのメールがきましたよ」
「大丈夫。ちゃんと考えてある」
編集長は頬を緩め、応募作品が入ったUSBメモリーをパソコンに挿した。
「審査には、私たちもAIを使うことにした。総評も書いてもらう」
「それじゃあ、AIの作品をAIが審査するってことですか」
「AI vs AIだ」

──審査発表の日。
スマホを前に、女の指先が震える。
ごみ箱の周りには丸めた紙が散らかっていた。
「今回は自信ある」
祈るようにメールを開いた。
『最優秀賞おめでとうございます』

─総評─
「作品の中で語られる主人公の言葉、私には作れない新鮮さを感じました」
その他
公開:26/08/02 22:34

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