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山の上の大きなお寺にほど近い無人駅
それを駅舎と呼ぶには、いささか無理があるその建物が
まるで異世界への入り口のようにも見える

そこにしかない静かな呼吸は見えず、けれど
目には鮮やかだ

わたしたちが暮らしているところとはまた別の
ヒガシノヒガシノヒノモトノクニ、というところでは
この駅は、あるべきところに帰るのではなく
あるべき姿に生まれる場所なのだ

一度だけ鳴った踏切の音に、わたしは、そっと目を閉じた
次に開けたとき、世界は鮮やかに、碧く染まって―
















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その他
公開:26/07/15 02:08

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