うつろな視線のその先に

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あ、壁ドンきそう
素早く脇に避けた

わたしの後ろでマヌケに

ドン

音をさせた本人は
呆然と壁を見つめている

壁と話してるみたいなその男子の目
死んだ魚みたいにチカラがなくて

男子のうつろな視線の先には渋いポスター
創作落語用の台本を募集してるみたい
集まりが悪いんだって

何か書いてくれないかとわたしにも声がかかった

「書いたことない」

「なんだっていいんだ」

なんだっていいわけないことを言われ
まったく書く気にならなかった

なんだっていいなら
何も書かなくってもいいんじゃない?
だからみんな書かないんだよ

そう言えたら、どれだけいいか



  青春の 言葉のうえに あぐらして

    しかし何かを 成したと言うのか












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青春
公開:26/07/09 12:43

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