0
2
移動するお地蔵さまがいるという噂を聞きつけ、筆者は山奥の村に向かった。
山道はとにかく狭く、鬱蒼と生い茂る木々が左右から迫り来る。まさに天然のトンネル。
果たして私は無事に帰れるのだろうかと不安になっていた時、道がひらけた。
そこには、民家と畑が交互に並ぶ小さな村があった。
「ようこそいらっしゃいました」
声をかけてくれた男性の隣に、それはいた。
——お地蔵さまだ。
「もしかしてこれが例の……」
「はいそうですよ。村のみんなが自分の畑を自慢したくて、お地蔵さまを運ぶんです」
男性は、台車に乗ったお地蔵さまの頭を撫でながら言った。
移動する理由は実にあっけなかった。私はむしろ、お地蔵さまの形の方が気になった。
お地蔵さまは、村人に撫でられすぎて、三頭身から二頭身になっていた。
まるで三角のおにぎりのようで、柔和に微笑むその顔から、愛されているのが伝わってきた。
山道はとにかく狭く、鬱蒼と生い茂る木々が左右から迫り来る。まさに天然のトンネル。
果たして私は無事に帰れるのだろうかと不安になっていた時、道がひらけた。
そこには、民家と畑が交互に並ぶ小さな村があった。
「ようこそいらっしゃいました」
声をかけてくれた男性の隣に、それはいた。
——お地蔵さまだ。
「もしかしてこれが例の……」
「はいそうですよ。村のみんなが自分の畑を自慢したくて、お地蔵さまを運ぶんです」
男性は、台車に乗ったお地蔵さまの頭を撫でながら言った。
移動する理由は実にあっけなかった。私はむしろ、お地蔵さまの形の方が気になった。
お地蔵さまは、村人に撫でられすぎて、三頭身から二頭身になっていた。
まるで三角のおにぎりのようで、柔和に微笑むその顔から、愛されているのが伝わってきた。
その他
公開:26/07/10 20:28
のんびり屋さんです。優しいお話が好きです。読んでくださる方が、一瞬でも癒されたらいいなと思いながら書いています。癒し系小説家になりたい。サムネのイラストも描いています。
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます
猫目ちゅん