お話で発見

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「こんにちは」
「いらっしゃいませ」
「最近、父親が昔に読んでた本を、読んでみたんだ」
「はぁ」
「父がアウトドアに行く時、よく持って行った文庫本でね、僕が子どもの頃に、父の部屋にあった本で」
「へぇ、それは面白そう」
「うん。それはエッセイや、指南書のような内容かと思っていたけれど、読んでみたら意外に、短編のお話なんかも入っていた」
「ほぉ」
「話しかけるような、軽い内容だけど。で、父親もこれを読んで、ふっと読むのを止めて空を見たり、自然を見たりして自由にすごしたのかな、て思った」
「へぇ、それはいいですね」
「うん。昔、家にあった本は、ずいぶん使い込まれてたというか、読み込まれてたね」
「何か、時が止まったような楽しい体験ですね」
「そう。話の中身も率直なものが多くて、途中で止めて、好きな時にまた読んでもいい感じの」
「じゃ、昔のお父さんを垣間見た感じですね」
「そうそう、そうなんだ」
その他
公開:26/07/05 20:36
父親 文庫本 アウトドア

tamaonion( 千葉 )

雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。

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